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高知の「世界一薄い和紙」に世界が注目 技術生かし重要文化財の修復も

高知の「世界一薄い和紙」に世界が注目 技術生かし重要文化財の修復も

老けた部分への表打ち作業

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 高知・日高村にある「ひだか和紙」(高岡郡日高村)が製造する「土佐典具帳紙」が「世界で最も薄い紙」として注目を集めている。

羊皮紙への使用

 1平方メートルの重さ約1.6グラム、厚さ0.02ミリの極薄の同紙。別名「カゲロウの羽」といわれ、手のひらにのせると「手相」がはっきり見えるほど。国内では「浅草寺宝蔵門の吽形(うんぎょう)像」「東京国立博物館アイヌの盆表面」、国外は「大英博物館」「ルーブル美術館」などの絵画、古文書、仏像の修復に使われてきた。

 1949(和暦)年に創業した同社。創業当時は一枚ずつ手漉(す)きで作業を行ってきた。極限までの「薄さ」の追求や、「ロール状のタイプがほしい」といった客のニーズに応え機械漉きの技術を導入。薄い紙を作る手漉き技術を完璧に実現できるよう技術開発を続け、オリジナルの抄紙機(しょうしき)を完成させた。紙を漉くまでの下準備は手漉き時代とほぼ同じで、ストイックなまでの水洗い処理、ちりとり作業、「塩素・蛍光塗料などを使わない紙作り」にこだわりを持つ。

 同社専務取締役の鎮西さんは「当社の和紙は現在、ドイツの火事で焼けた図書館の修復作業や、トンネル工事が原因で地盤沈下した公文書館の書物などの復旧作業に使われている。多くの場所で高知の和紙が使われていることをあまり世間に知られていない。独自の工法や技術を次世代に引き継ぐお手伝いができれば」と語る。

 商品開発第一人者の廣瀬さんは「もともと機械が好きでこの世界に入った。薄い紙は破れやすく、微調整にとても苦労した。今後は新技術・新素材にチャレンジして紙の強度を上げ、さまざまな分野に認識してもらうことが目標」と話す。

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